ハウスメーカー経験者として思うこと

ハウスメーカー選定

ハウスメーカー選び等のホームページを見ながら思うこと

ハウスメーカー勤務を30年以上続け、住まいのコンサルタントを名乗り始めてから、時折「失敗しないハウスメーカー選び」のような題名のホームページを、拝見させていただくのですが、必ず相見積もりを何社かとって比較する事、と書いてあるケースが多いです。決して間違ってはいないのですが、けっこう簡単そうにに書いてあるので、相見積もりを依頼するのも結構大変なのにな、と思ってしまいます。

皆さんはどうやってハウスメーカーを調べますか?

ハウスメーカーを選ぶ基準とは?

ホームページでよく見る書き方としては、外観・雰囲気が好ましい、構造、工法、住まいの目的、予算に合うか、経営状態、お客様の立場に立っている等、でハウスメーカーの候補をいくつか選ぶ、と書いてあります。実はこの項目を調べるのが、結構大変だと思うのですが、いかがでしょうか?

ハウスメーカーの情報をいつ調べてますか?

皆さんがハウスメーカーを調べる時間は、休日を筆頭に、仕事から帰ってきて寝るまでの間の空いた時間、もしくは家事をこなしている合間の時間等、だいぶ限られてくると思うのですが?もちろん、せっかくの休日ならば、他にやりたいことはいくらでもあるでしょうし、のんびりもしたいと思います。それでも頑張ってホームページを見たり、口コミサイトを見たりして一生のことだからと、一生懸命調べると思います。それでもネットで調べられるのは、比較的表面的なことが多くなります。

ハウスメーカーの顧客満足度とは?

例えば、年に一度、ハウスメーカーの顧客満足度というランキングが発表され、ネットに掲載されたりします。皆さん、そのデーターを見て、そのハウスメーカーを見学にいったり、見積もり依頼をされたりする方が増えるようです。顧客満足度が高いと書かれているので、当然のこととは思います。でも、よく見ると判るのですが、坪単価の高いハウスメーカーが、軒並みランキング上位になります。値段が高いのだから当然、満足度も高いのだろうと感じる方も多いと思います。車のケースで考えてみてはいかがでしょうか。ドイツ車を筆頭に、高級イメージ、値段も高い、運転していて満足度も高い、だからといって故障も少ないということは無いですよね。家も同じで、ステータスを感じれば満足度は高いと思われますし、思い入れの部分も多大にあるかと思っています。イコール性能が高いとか、クレームが少ないというわけではないですよね。私はいつも顧客満足度ランキングよりは、一緒に発表される、住居の性能ランキングと金額の納得感ランキングが、よほど参考になるような気がしています。もちろん全てにおいてランクが高いハウスメーカーは素晴らしいと思っていますし、積極的に薦めてゆきたいと思っています。

なお、分析能力に長けていて、調べることが苦にならず、そういう時間が大好きで、毎週のようにモデルハウスを見学し、取り寄せたカタログを見て、押させえるべきところは全て理解する、という方もいらっしゃいます。それであれば、私のようなコンサルタントを利用する必要はないかと思いますが、大多数の方には面倒な作業だと思うのですが、いかがでしょうか?

展示場に調べに行くのも大変ですよね?

どのモデルハウスを見学しますか

何とか下調べが終わって展示場に行き、目的のハウスメーカーにたどりついても、まずは大きくて夢のようなモデルハウスに圧倒されます。営業マンが呼込みをしている玄関先に、入っていくにも勇気がいりますし、自分たちの希望する建物のサイズでもなく、高級な設備や家具・備品が設置されたモデルハウスのなかで、色々な説明を受けても、全てを理解するのは難しいでしょう。集中力が続くのも最初から2メーカーほどで、それ以降のモデルハウスは流して見学する傾向があるので、滞在時間は最初のメーカーと比較するとどんどん短くなります。もちろん、説明内容や、見学した間取りも覚えておらず、帰宅後に各ハウスメーカーの間取りが、ごちゃ混ぜになっている状態だと思います。

結果として、最初の方に見学したハウスメーカーで契約される方の確率が高くなります。

モデルハウスが子供向けのイベントを行っている理由

上のような理由もあり、大多数のモデルハウス店頭では、営業マンや、呼込み専用の女性が雇われていて、そのモデルハウスの良さと、特別感をひたすらアピールして見学を促していますし、子供の目を引くように、オモチャや出店を並べて、いの一番に見学してもらおうと構えているわけです。営業マンが何人も並んで呼込みしていると、私などはかえって見学しづらいと感じるのですが、皆様はいかがでしょうか?

営業マンの見分け方?

営業マンの見分け方は、この質問をしてください、等の事がよく書かれています。私見ですが、その質問だけで、営業マンの良し悪しを判断するのは難しいと思います。もちろん、全ての質問に正確な回答ができるのがベストですが、その場でキチッと答えられる方は、記憶が得意な方や、話し方が上手な方が多いです。それでも、私が知る限りでは、評判の良い営業マンは、話し方が上手では無いが一生懸命の方だったり、直ぐには答えられなくても、質問や意見にキッチリと几帳面に調べて回答されている方が多かったですね。かえって、何でも知ってる方は、ドライな感じの方が多く、契約が済んでしまうと、後の部門に丸投げしてしまう方が多かったように思います。勿論、全員に当てはまるわけではありませんが、満点回答の方が必ずしもベストではない事を覚えておいてください。

営業マンの劣化について

住宅の営業マンは、住まいづくりにとって、最も重要な人物です。ただし、現在においては、大多数の住宅営業マンは、住宅セールスマン化しています。これは、住宅産業界の、売り上げ重視の体質が原因のひとつと考えられます。

私が知るベストな住宅の営業マンは、施主様と間取りの打合せをし、施主様の納得する間取りを自ら書き上げ、半端な設計士よりはとても素敵な間取りを創り出し、全てのベース、段取りを決め、施主様の不安が無くなってから、次のスタッフに引き継ぐのですが、契約後以降の打ち合わせや、建築現場にも時間があれば顔を出し、トータルプロデュースを実践していました。ベテランの住宅営業マンが、スーパーマンに見えたものです。
現在は、ひたすら金額と建物のスペックを訴求して、契約が完了すれば、又、新しいお客様の契約に向けて仕事を進めます。車を売っているのと、そう変わらない感覚の営業マンもいるかもしれません。(チョット、言い過ぎですかね。(笑))

これでは、お客様への愛着も、お客様の住まいづくりを良いものにしようという考え方も中々できません。つらい仕事を給料のためにだけ、続けることになってしまいます。このような営業マンに、住宅展示場でお客様は接客され、その初対面の方が担当営業になるわけです。住宅展示場での住宅営業マンとの出会いは、博打のようなものだといわれるのが、このような理由からきています。
このような住宅営業マンが多くなってきている中、本当にお客様のことを第一に考えて仕事をしている方もいらっしゃいます。そういった営業マンを、相談主さまの担当にするのも、当相談室の重要な仕事のひとつと考えておりますし、フォローをしていくのも私どもの重要なミッションになります。

まとめとして

ハウスメーカー選びのホームページは、最後にカタログの一括請求や、ハウスメーカーからの無料設計サービス等が載っているケースも多いですね。このページで要点を押さえて、ハウスメーカーのカタログを請求してくださいとの事だと思いますが、はじめの一歩にはなりますが、だいぶ遠回りのようなイメージがあります。間取りを作成してくれる担当と、直接のやり取りが無ければ、ただの参考プランが出てくるだけになりますし、各ハウスメーカーからの、営業攻勢にあうことになります。

ハウスメーカー選びは、とても大変だと思います。現在では、大手ハウスメーカーと、それ以外のハウスメーカーでも、技術力の差というものを、ほぼ感じなくなっています。価格表示に関しては、従来の坪単価表示に頼るところが多く、本体価格なのか、全部含まれている価格なのか、ハウスメーカーによってまちまちです。価格が高めのハウスメーカーは、中々見積り価格を提示しませんし、ロープライスメーカーは積極的に価格を出してきますが、取り急ぎの契約をしたがるので、どこまでその価格でできるのかが不明瞭なケースも多いです。このように、契約までの進め方は、ハウスメーカーごとに、バラバラといってもよいでしょうし、全く逆の動きになるケースがほとんどです。

やはりこの業界においては、私どものような、中立な立場のコンサルタントが、相談主様の側になり、候補に挙がったハウスメーカーの交通整理を行い、段取りをしていく事が、一番の近道で、間違いが無い方法であると強く感じます。

私どもによる、ハウスメーカー選びのお手伝いの仕方は、ハウスメーカー選びの手順をご覧ください。

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